胚の冷凍保存について
胚移植に際し、1度に子宮に戻すことのできる胚の数は通常1〜2個までですが、良好な受精卵や胚盤胞は、凍結保存しておくことができ、最初の胚移植で妊娠しなくても、凍結した受精卵を解凍して、2回目3回目の胚移植を行うことができます。
以下の方々が対象となります。
- 卵巣過剰刺激症候群を発症する可能性が高く移植がキャンセルになった場合
- 内膜の着床環境不良(内膜が薄い、ポリープや筋腫がある)等の理由で、胚移植がキャンセルとなった場合
- 新鮮胚移植後に良好な余剰胚が生じた場合
胚移植に際し、1度に子宮に戻すことのできる胚の数は通常1〜2個までですが、良好な受精卵や胚盤胞は、凍結保存しておくことができ、最初の胚移植で妊娠しなくても、凍結した受精卵を解凍して、2回目3回目の胚移植を行うことができます。
以下の方々が対象となります。
D3(8細胞期)もしくはD5、6、7(胚盤胞期)の胚を、「ガラス化法」で凍らせ液体窒素(-196℃)内で保存します。
※2年以上凍結保存を希望する場合には、更新手続きが必要です
あらかじめ融解する卵や個数を患者さまと相談して決め、移植に備えてホルモン補充を開始し、内膜の環境を整えます。「急速融解法」を用いて融解した胚を、回復培養後(卵の状態を確認して)移植します。
最初の胚移植で妊娠しなくても、凍結した受精卵を解凍して、2回目3回目の胚移植を行うことができます。
※孵化を助けるため、融解直後にLAH(レーザーアシストハッチング)を施行しています
胚の凍結保存期間は、採卵日から1年間です。
期限が近くなりましたら、当院より「凍結延長手続きのご案内」を郵送させていただきます。
保存期間満了までに、凍結保存を延長するか廃棄するかを必ず当院へ連絡し、申請の手続きをして下さい。手続きの方法は下記のとおりです。
以下のような場合、早急に当院へご連絡をいただきます。
人工授精・体外受精時に、患者さま(ご主人さま)の時間のご都合がつかない場合など、あらかじめ凍結保存しておいた精子を融解して使用することができます。
また、下記のような場合も精子凍結保存の適応となります。
凍結・融解により、精子の運動率が低下するため、人工授精では「洗浄濃縮AIH」体外受精では「顕微授精」等が必要となります。
生前使用に限らせていただきます。
精子の凍結保存期間は1年です。更新希望の時は期限前に更新手続きをして下さい。
ただし、当院の都合により更新をお断りせざるを得ないことがあります。
※期限までに凍結更新手続きがお済みでない場合、精子を廃棄いたします
凍結・融解により、精子の運動率が低下するため、人工授精では「洗浄濃縮AIH」体外受精では「顕微授精」等が必要となります。